【火山災害】火山災害のしくみと基本

火山災害のしくみと基本

火山災害とは

火山災害とは、火山の噴火やそれに伴う現象によって、人の命や暮らし、社会活動に被害が生じることをいう。日本は火山が多い国であり、火山災害は地震や風水害と並ぶ、重要な自然災害の一つである。

噴火によって放出されるものには、火山灰や噴石、溶岩流、火砕流、火山ガスなどがあり、それぞれ危険性や影響範囲が大きく異なる。また、噴火が終わった後でも、降り積もった火山灰が雨によって流れ出し、二次災害を引き起こすこともある。このため、火山災害は噴火の瞬間だけでなく、その後の影響にも注意が必要である。


活火山とは

活火山とは、今後も噴火する可能性がある火山のことをいう。ただし、火山の活動期間や寿命を正確に予測することはできないため、過去の活動履歴をもとに定義されている。

日本では、「最近1万年間に噴火したことがある、または現在も活発な噴気活動がみられる火山」を活火山としている。日本の活火山は、北方領土や海底火山を含めると100以上にのぼり、世界的に見ても火山活動が非常に活発な地域である。活火山の認定は、専門家の検討結果を踏まえて気象庁が行っている。


火山噴火のしくみ(簡単)

火山噴火は、地下でつくられたマグマが地表に近づき、外へ放出されることで起こる。マグマは、地下深くの岩石が高温などの影響によって溶けてできたもので、周囲の岩石より軽いため、地表に向かって上昇する性質がある。

日本のようにプレートが沈み込む地域では、水の働きによってマグマがつくられやすい。沈み込んだプレートから放出された水が地下の岩石に加わることで、岩石が溶けやすくなり、マグマが生成される。上昇したマグマは、地下に一時的にたまることが多く、これをマグマだまりという。

マグマが地表へ向かって移動すると噴火が起こるが、その噴火のしかたには違いがある。爆発的に火山灰や噴石を噴き上げる噴火もあれば、溶岩が比較的ゆっくりと流れ出る噴火もあり、こうした違いはマグマの粘り気や含まれるガスの量などによって決まる。


噴火の前兆

マグマが地表に近づくと、その影響で周囲にさまざまな変化が現れることがある。これらは噴火に先立って起こるため、噴火の前兆と呼ばれている。

代表的な前兆には、火山周辺で地震が増える、地面がわずかに膨らむといった地殻変動、地下水の温度上昇や成分の変化などがある。ただし、前兆が現れてから噴火までの時間は火山ごとに異なり、数時間の場合もあれば、数か月かかることもある。前兆があっても必ず噴火するとは限らない点にも注意が必要である。


噴火による主な災害

火山噴火によって起こる災害には、火山灰や噴石、溶岩流、火砕流、火山泥流、火山ガスなどがある。これらの災害は、噴火の規模や噴火の様式、風向きや地形などによって影響範囲が大きく変わる。

また、噴火そのものによる被害だけでなく、降り積もった火山灰が雨によって流れ出し、土石流などの二次災害につながる場合もある。それぞれの災害の特徴を理解しておくことが、適切な避難行動につながる。


火山噴火と避難の考え方

火山災害では、噴火が始まってから避難しようとしても間に合わないケースがある。そのため、火山災害では「事前の備え」と「早めの判断」が特に重要となる。

平常時からハザードマップや避難計画を確認し、噴火警戒レベルや防災情報に注意を払うことが大切である。火山の活動状況に応じて、危険な現象が発生する前に避難するという考え方が、火山災害から身を守る基本となる。

※本ページは、防災・減災に関する基礎的な情報を、一般の方にも分かりやすく整理したものです。
災害時の判断や行動は、地域や状況によって異なるため、必ず公的機関からの最新情報を優先してください

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