【地震・津波】地震を理解するための基本

地震を理解するための基本

プレートについて

プレートとは?

地球の表面は「プレート」と呼ばれる岩盤の板が組み合わさってできています。
特に日本の周辺には4つのプレートがひしめき合っており、その境界付近では地震や火山活動が活発です。
プレート同士が押し合う力が働くため、日本では大きな地震が発生しやすい特徴があります。

太平洋プレート

太平洋プレートは、日本の東側に広がる巨大な海洋プレートです。
千島海溝・日本海溝・マリアナ海溝へと続く海溝の下へ沈み込んでおり、海のプレートは重いため、その自重で日本列島の下へとゆっくり沈み込んでいきます。

フィリピン海プレート

フィリピン海プレートは、日本の南側に位置する海洋プレートです。
相模トラフや南海トラフでは、このプレートが沈み込むことでひずみが蓄積され、
関東地震、東海地震、南海地震(いわゆる南海トラフ地震) といった巨大地震の要因となります。

北米プレートとユーラシアプレート

「糸魚川-静岡構造線」を境に、
東側が北米プレート、西側がユーラシアプレートという2つの大陸プレートに分かれています。

マグニチュードと震度と長周期地震動について

マグニチュードとは?

マグニチュードとは、地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)を表す数字です。
揺れの強さを示す「震度」とは違い、地震が発生した場所で放出されたエネルギーを表します。

マグニチュードには Mj(気象庁マグニチュード)Mw(モーメントマグニチュード) など、いくつかの種類があり、用途によって使い分けられています。

また、マグニチュードが1.0大きくなると、地震のエネルギーは約32倍に増える という特徴があります。

震度とは、人が実際に感じる揺れの強さを数値で表したものです。 日本では「震度0~震度7」の10段階で発表され、その場所でどれくらい揺れたかを示します。 震度が大きいほど家具が倒れたり建物に被害が出たりする可能性が高くなります。

震度想定される主な影響
震度0人は揺れを感じない。
震度1室内の静かな場所でわずかに感じる人もいる。
震度2室内で静かにしている人の多くが揺れを感じる。
吊り下げ物がわずかに揺れることがある。
震度3多くの人が揺れを感じる。
固定していない軽い家具がわずかに動くことがある。
震度4ほとんどの人が驚くほどの揺れを感じる。
吊り下げ物が大きく揺れ、固定していない家具や置物が倒れることがある。
震度5弱多くの人が恐怖を感じ、物につかまりたくなる。
固定していない家具が動いたり、不安定なものが倒れることがある。
震度5強物につかまらないと歩くことが難しくなる。
棚の食器や本が落下し、固定していない家具が倒れることがある。
震度6弱立っていることが困難になる。
固定していない家具の多くが移動し、倒れるものもある。
ドアが開かなくなることがある。
壁や窓ガラスが破損・落下することがある。
耐震性の低い木造建物では、瓦の落下や建物の傾きが見られることがある。
震度6強はわないと動けないほどの強い揺れ。
ほとんどの家具が大きく移動したり倒れる。
耐震性の低い木造建物では倒壊するものが多くなる。
大きな地割れや地滑り・山体崩壊が発生することがある。
震度7耐震性の低い木造建物は、倒壊するものが多くなる。
耐震性の高い木造建物でも大きく傾くことがある。
耐震性の低い鉄筋コンクリート建物は倒壊する可能性がある。

長周期地震動

長周期地震動とは、周期が数秒~数十秒と長い、ゆったりとした揺れのことです。
大地震の際に発生しやすく、船酔いするような大きくゆっくりした揺れ方をします。

特に超高層ビルや大型建物は、この長い揺れと共振しやすいため、
高層階ほど大きく揺れ続け、家具が倒れたり壁・天井が破損するなど
思いがけない被害が出るおそれがあります。

近年の高層化により影響が注目されている揺れのタイプです。

階級想定される主な影響
階級1室内の多くの人が揺れを感じ、驚くこともある。
ブラインドなど吊り下げられた物が大きく揺れる。
階級2室内で強い揺れを感じ、思わず物につかまりたくなる。
つかまらないと歩きにくく、行動に支障が出る。
キャスター付き家具が少し動き、食器や本が落ちることがある。
階級3立っているのが難しくなる。
キャスター付き家具が大きく動き、固定していない家具も移動したり
倒れたりすることがある。
階級4立つことができず、はわないと動けないほどの強い揺れ。
キャスター付き家具が大きく動き、転倒するものもある。
固定していない家具の多くが移動し、倒れるものも多い。
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