土砂災害はなぜ起こる?――大雨で土砂が崩れる仕組み

土砂災害

みなさんは、遠くの山の土が、どうして町まで流れてくるのかご存じですか?
その理由の一つが、雨水が地面にしみ込むことです。

雨が少ないうちは大きな問題にならなくても、長い時間雨が降り続いたり、短時間に非常に強い雨が降ったりすると、土の中に多くの水が入り込みます。

すると、土が水を含んで重くなったり、土の中に水がたまることで斜面が不安定になったりします。そして、斜面が土砂の重さや雨の影響に耐えられなくなると、土砂が崩れ落ちます。

これが、前回の記事で紹介したがけ崩れの一つの起こり方です。

さらに、山や斜面で崩れた土砂が水と一緒になって谷や川筋に集まり、大量の水とともに一気に流れ下ると、土石流になることがあります。

このように、大雨による土砂災害は、

雨が降る
↓
雨水が地面にしみ込む
↓
土や地盤が不安定になる
↓
土砂が崩れる・動く

という流れで起こることがあります。

ただし、土砂災害が起こるかどうかは、雨の量だけで決まるわけではありません。同じ雨量であっても、山や斜面の地盤の状態、地形などによって、土砂災害の起こりやすさは変わります。

また、これまでに降った雨によって、すでに地面の中に水がたまっている場合は、その後の雨によってさらに危険性が高まることがあります。

そのため、「雨がやんだから大丈夫」とは限りません。
むしろ、雨がやんだ後もしばらくは注意が必要です。

大雨が続いているときはもちろん、雨がやんだ後もしばらくは土砂災害に注意し、気象情報や自治体からの情報を確認しましょう。

では、山から離れた街にいる人は安全なのでしょうか?山や斜面から離れた場所なら、土砂災害の直接的な危険は比較的小さくなります。しかし、街にいるからといって、必ず安全とは限りません。

自宅や職場など、自分が普段過ごす場所が土砂災害警戒区域などに入っていないか、ハザードマップで確認しておきましょう。

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